四種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)・二種混合(ジフテリア、破傷風)ワクチン
- 四種混合(DPT-IPV)は、ジフテリア(D)百日咳(P)破傷風(T)ポリオ(IPV)を予防するワクチン(不活化ワクチン)です。
- 1期として、初回に3回と追加で1回接種し、二種混合(DT)ワクチン(不活化ワクチン)を2期として1回接種します。
- このワクチンは、間隔を開けて決まった回数を接種することが大切です。接種回数が多いので、接種漏れに注意しましょう。
対象者
1期初回・追加の対象者:生後2か月から7歳6か月になるまで
(令和5年4月1日より、接種対象年齢が拡大しました)
2期の対象者:11歳以上13歳未満
標準的な接種期間
1期初回
生後2か月から12か月になるまでに20日から56日までの間隔をおいて3回接種
1期追加
1期初回接種(3回)終了後、6月以上、標準的には12か月から18か月の間に1回接種
2期
11歳
実施場所
佐野市の予防接種協力医療機関で接種します。
(注意)やむを得ない事情により他市で受ける際は事前に健康増進課にご連絡ください。
持参する物
母子健康手帳、予診票
負担費用
無料です。ただし対象年齢を過ぎた場合や、連絡なく指定医療機関以外で接種した場合は有料になります。
病気について
ジフテリア
ジフテリアは、ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠え様のせき、嘔吐(おうと)などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することがあります。発病2~3週間後には菌の毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがありますので注意が必要です。
百日せき
百日せきは、百日せき菌の飛沫感染で起こります。感染すると普通のカゼのような症状ではじまり、続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでます。熱は通常出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こします。乳児では命を落とすこともあります。
破傷風
破傷風は、菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる破傷風菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。ヒトからヒトへは感染しません。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素が中枢神経を侵し、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気がつかない程度の軽い傷が原因です。日本中どこでも土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。
ポリオ
ポリオは「小児まひ」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって主に手足の麻痺を起こす病気です。ポリオウイルスはヒトからヒトへ感染します。口から入ったポリオウイルスは咽頭や小腸の細胞で増殖します。増殖したウイルスは糞便中に排泄され、再びヒトの口に入ります。感染してもほとんどの場合は症状がでず、一生抵抗力が得られます。感染した人の中で、1,000人から2,000人に1人の割合で、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染が広がり手足の麻痺を起こします。一部の人はその麻痺が永久に残ります。麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。
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更新日:2023年04月01日