欲が深く出し惜しみする人をケツッツマリという

世間には金銭を出ししぶったり、物を貸したり与えたりすることを惜しむ人がいます。
一方、金銭や物にはそんなに執着しない人もいます。金品などを出ししぶる人を、共通語では、普通けちんぼ(う)とか握屋などといいます。方言にも、シア(ヤ)ンボ・シア(ヤ)ッケツ・シミ(ビ)ッタレ・ヨクッカキ・ヨクッタカリなどいろいろあります。

金銭や物を、気前よくぱっぱと使ったり出したりする人がいますが、このような人を、方言で”オッキリ(レ)ガイー”といいます。オッキリガイーは、刃物の切れ味がいいを比喩的に表現したものです。

「コナイダ(この間)老人会の人たちが1泊2日で温泉旅行に行ったんだってねえ。そンとき、あンたのご主人がみんなにジュースやお菓子などをおごってくれたんだってねえ。ご主人は気前がいいっていうか、お金持ちっていうか、ほんとに、オッキリガイー方なんだね」(ある老婦人の話)

出し惜しみする人は、度量がせまく、尻穴が小さいといわれています。
もったいないからといって、大便さえも排泄しようとしない欲深い人を、ケツッツマリといいます。

「あの人は、ヒトンチ(他人)の酒は飲むくせに、ジブンチ(自分の家)の酒は、ヨソンチ(隣近所)の人には、これっチンペも出さネンだってよ。ケツッツマリなんだねえ」
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更新日:2021年02月26日