作物などできわ立って大きいものはズネーまたはエケーという

   普通の程度よりずっと大きいことを、方言で"ズナイ"といい、変化してズネーともいいます。

   秋は稲や麦など農作物の取り入れどきで、農家にとっては猫の手も借りたいほど忙しい時季です。大小さまざまな作物がたくさんとれます。長くて大きな大根を「ズネーデーコ」、大きくて太いさつま芋を「ズネーさつま」などと、あちこちで"ズネー"ということばが聞かれます。

   しかし、最近はズナイとかズネーというトショリ(年寄り)がめっきり少なくなりました。今では、デッケー・デスケーということが多く、まれにはズデッケーが使われることがあります。ズデッケーの「ズ」は、デッケーを強める語で接頭語といいます。

   「アスコにタグロマイテル青大将(あおだいしょう)はデッケーなんてモンジャーネーよ。ほら、まるで大蛇と思われるほどズデッケカンベ(でっかいでしょう)」
※タグロマク(またはタグルマク)は「とぐろまく」の音が変化したものです

   "ズナイ"の変化したものにツナイ(ツネー)という方言もあります。
「このさつまはだいぶツネーから、一個だってだいぶ重たカンベー?(重たいでしょう)」

   以上のほかに、非常に大きい意の方言としてエカイ(エケー)が使われます。
「チッチー西瓜ヨカ(ヨリ)エケー西瓜の方がアメー(甘い)とは限ンネーよ」
エカイ(エケー)は、"たいそう"という意の「厳(いか)い」が変化したものです。

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更新日:2021年11月30日