市長の記者会見【令和5年11月1日の案件】

(1)令和6年度佐野市行政経営方針について

令和6年度佐野市行政経営方針を策定しました。

策定の目的は、第2次総合計画に示す将来像の実現、人口減少社会の克服に向けて、人とのつながりを重視するとともに、デジタルの力を活用することで、これまでの取組を更に発展させていくことが求められています。また、地球温暖化による気候変動の影響を踏まえ、これまでの災害を教訓とした市民の安全・安心を守る施策を継続的に取り組むことが必要であるとともに、新型コロナウイルス感染症への対応については、感染症法上の分類が5類へと引き下げられたことにより、コロナ禍からの脱却に向けた取組も同時に進める必要があります。

しかしながら、物価高騰や急激な少子化に起因する人口減少の加速化により、市民生活や経済活動の先行きは、さらに不透明感を増している状況にあります。一方で、本市の財政状況は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律においては、健全段階を維持しているものの、人口減少・少子高齢化や市有施設の老朽化などの構造的な課題により、今後非常に厳しい財政運営になることが想定されます。

そこで、これら直面する様々な課題を解決するため、第2次総合計画中期基本計画の施策横断的取組である「コンパクトシティ」「SDGs」「スマートシティ」の推進に向け、デジタル技術や地域アプローチの手法の活用による
・地域課題の解決
・防災・減災対策、国土強靭化への取組
・少子化対策の取組
・脱炭素社会の実現に向けた対応
・民間活力の導入による行政のスリム化
・集約型のまちづくりの推進
などの施策を展開し、将来にわたり持続可能で強靭なまちづくりを行い、市民生活の質の向上を目指すことを目的として、行政経営の基本方針を示すものです。

行政経営の基本方針については、第2次総合計画中期基本計画のまちづくりの基本理念である「進化する佐野市」「選ばれる佐野市」の実現や各施策の目標を達成するため、部局間連携による横断的な取組を円滑に進めることを強く意識し、物価高騰等の影響による市民生活や地域経済の下支え、自然災害等への迅速かつ柔軟な対応、子どもたちの明るい未来のための教育と子育て環境の充実に加え、若者が結婚、妊娠、出産、子育ての希望を叶えられる社会を構築していくための取組を実行するため、4つの基本方針を掲げています。

「(1)効率的な行政経営」では、行政改革大綱および業務改善計画を推進することで、質の高い行政サービスの提供に向け、社会情勢に見合った行政改革を進めるとともに、受益者負担の適正化、施設の将来更新費用の縮減を図ります。

「(2)持続可能な財政運営」では、歳入については、一般財源総額において、当初予算比で前年度以上を確保できる見込みである一方で、歳出については、財政の硬直化が進んでいる中で、老朽化が進んでいる市有施設への対応、防災・減災対策、多様化・個別化しているニーズへの対応や、新たな課題解決へ向けた取組に加え、物価高騰の影響などによる市民生活や事業者への影響に引き続き留意する必要があることから、財源の効果的・効率的な活用を図ります。

「(3)職員の能力向上」では、地方分権、地方創生の時代に即した、職員の能力開発や意識改革を図るほか、働き方改革の推進による、職場環境の充実に努めます。

「(4)市民との協働」では、協働への理解と市民活動へ参画を促進するとともに、官民がそれぞれの特性を生かした適正な役割分担と連携により、協働による自治を推進します。

令和6年度の取組は、この行政経営の基本方針に基づき、10の取組を進めます。

重点施策の選定と各施策の取組方針については、「まちづくりの重要認識度評価」「市長公約との直結度」「中期基本計画の施策横断的取組」や「総合戦略」といった全庁共通課題との関連性により、記載の13施策を重点施策として選定しました。
また、2028年のロサンゼルスオリンピックにおいて、クリケットが追加競技として 承認されました。本市としてはこれを好機と捉え、国際 大会等の誘致や経済、国際交流等の推進につなげていきます。

この行政経営方針をもとに、令和6年度の予算編成が、本格的にスタートすることとなりますが、「人とのつながり」を重視するとともに「デジタルの力」の活用を図り、部局間連携を強化することで、第2次総合計画における将来像の実現に向けた取組を進めます。

(2)佐野市観光スポットライティングの開催について

今年度新たに「夜の佐野市観光」として佐野市観光スポットライティングを、11月、12月に開催します。

本事業は、観光スポットへの夜間ライティング等を行うことにより、市民に本市の観光資源の良さを再認識していただくとともに、新たな魅力の発見につながるものと期待し実施するものです。併せて、市外からの観光客の市内滞在時間の延長を図ることで、これにより、経済効果および交流人口の増加につながることも期待しています。今年度につきましては、調査研究および実証実験として試験的に行います。

内容は、全体のテーマである「さのあかり~彩る水面と参道~」をもとに、2つの スポットの夜間ライティングを実施します。

1箇所目は、11月10日~19日の金土日の延べ6日間、出流原弁天池および磯山弁財天にて、午後4時から午後8時まで行います。こちらのライティングデザインとしては、磯山弁財天・弁天堂へのライティングにより、国道など遠方から注目を引く仕掛けと、弁天池へのライティングには、一部カラーを織り交ぜることにより、幻想的で印象的な光景を創出します。

2箇所目は、11月25日~12月3日の土日の延べ4日間、唐沢山城跡および唐澤山神社にて、午後4時から午後8時まで行います。こちらは主に紅葉をライトアップするようにデザインされており、歴史と自然が感じられるようなライティングとなる予定です。

また、それぞれ初日に点灯式を開催する予定となっており、出流原が11月10日の午後4時から弁天池で、唐沢山が11月25日の午後4時から唐沢山荘前にて行います。

観光ライティング
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更新日:2023年11月01日