根小屋地区の調査1
根小屋とは城主や家臣の館があり、日常の生活が営まれていたところです。合戦(かっせん)の時には山上にたてこもり戦いました。唐沢山城の根小屋は西麓(田沼高校東側)にあったと言われ、現在も和泉屋敷、隼人屋敷、家中屋敷、御台所(おだいどころ)、御堂道下(みどうみちした)などと呼ばれています。
唐沢山は、江戸時代には彦根藩の御留山(おとめやま)として、許可がないと入れない山でした。明治時代以降は、唐沢山神社として現在に至っています。こうした状況にあったため唐沢山城跡の遺構は良く残っているのです。
まず最初に発掘調査を行ったのは、秋山川に近い御堂道下です。トレンチ(試掘坑)を入れ発掘すると、曲輪の土留めに多量の礫を用いていたことがわかり、石組遺構も検出され、ここが根小屋の一部であることが確認されました。
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更新日:2019年12月02日