避来矢山(ひらいしやま)

周りに木々が生い茂り中央の小道の奥に小さな祠が建っている写真

山頂駐車場の直上にある比較的なだらかな山容が避来矢山です。概ね3つの平坦面が連なり、北西部が一番高くなっています。避来矢山には東側から登っていきますが、そこには静けさが感じられます。

避来矢山の特徴はその立地における役割が挙げられます。廃城後の古地図や古記録によると、以前から避来矢山直下に山麓と山頂を結ぶ栃本方面からの登城のための主要な道が通じ、その道が現在と同様に避来矢山直下で左右に分かれていたと考えられます。こうした辻への上方からのおさえの役割を果たしたことでしょう。北西の土矢蔵と関連を有していたことも推測されます。

また、避来矢山の南側には天狗岩があり、その間はくい違い虎口になっています。この虎口に対する監視や防備に重要な役割も果たしたことでしょう。これらと関連して『東西南北目付』によると、避来矢山周辺に番所、長屋、武具土蔵があったと記述されています。

なお、避来矢山の名前は国指定重要文化財のよろいかぶと「避来矢」に由来するといわれています。

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更新日:2019年12月02日