本丸跡(ほんまるあと)
本丸跡は標高242メートルの藤原秀郷公を祭った唐澤山神社がある場所です。本城ではこの本丸を中心として同心円状に曲輪が配置され、強固に防備が固められています。
現在、大手となる虎口(昔の出入り口)は西側に認められます。往時はこの個所が折れ曲がっていた可能性もあります。この他、裏口となる虎口は北東に認められます。
さて、皆さんご存じのように、本丸の周囲には高さ8メートルを越える見事な高石垣が今も残されてます。こうした石垣は織田信長や豊臣秀吉の頃にかけて限られた城に築かれます。本城も秀吉との深い関係から築かれたものでしょう。
なお、現時点で本丸に天守閣等の瓦葺建物があったとは言えません。しかし、前述の高石垣や、本丸西側の虎口に確認できる大きな鏡石等は当時の最新技術で築かれた、関東では珍しい本格的な石垣です。これらを初めて目の当たりにした往時の人々は、きっと大きく息をのんだことでしょう。
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更新日:2019年12月02日