阿曽沼城跡

堀とその両脇に土塁があり土塁の上に木々が生えている阿曽沼城跡の写真

平成23年度のこのコーナーでは、唐沢山城関連城館跡をテーマとして、各地の城館跡を紹介していきます。身近に残る貴重な文化遺産を改めて見直していただけると幸いです。

市指定史跡である阿曽沼城は浅沼町に残る平城で、阿曽沼廣綱が12世紀末に築城したとされています。廣綱は佐野有綱の子とされています。阿曽沼氏は中世前半に目覚ましい活躍をし、所領を拡大しています。戦国時代末期から近世初頭の古記録にも阿曽沼城を唐沢山城の出張(でばり)と記しています。その後、佐野氏の改易とともに阿曽沼城も廃城となりましたが、唐沢山城と関係の深い城跡です。

城域の範囲は東西約180メートル、南北約230メートルと考えられます。現在周辺は宅地化していますが、城域の北東部に土塁と堀を今も残しています。また、この付近には、昔、城の南西にあったと伝えられる八幡宮があり、現在も地域の鎮守として大切にされています。

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更新日:2019年12月02日