蓬(よもぎ)山城跡、白岩山城跡
佐野市指定史跡の蓬山城跡は作原町に残る標高391メートルの山城です。城跡のある蓬山は旗川と小戸(こうと)川の合流する地点にあり、築城時期は不明ですが、藤原秀郷築城の伝承もあります。また、戦国時代には忍(しのび)城といい、佐野氏が有事の備えとしたともいわれています。山頂を中心に曲輪(くるわ)や堀切などが配置され、現在も山頂の削平地に石積みが認められます。
白岩山城跡は白岩町に残る標高412メートルの山城です。北に白岩柿平林道が通ります。築城時期は不明ですが、蓬山の出城ともいわれています。現在、山腹から山頂にかけて削平地や堀切が認められ、山頂付近で大きな岩盤が切り立っています。また、山頂までの間に2箇所で石積みを認めることができます。
いずれも詳しいことは不明ですが、蓬山城跡や白岩山城跡は地域の拠点の城として築かれ、その後、唐沢山城との関連が深まり、城普請が加えられていったのでしょうか。両城跡とも規模などは異なりますが、石積みを目にすることが出来ます。戦国時代おいて、このような石積みを有する城跡は本市外であまり認められませんが、本市域には他にも石積みを有する城跡が複数あります。このことは本市域の大きな特色です。
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更新日:2019年12月02日