要谷山城跡(ようがいさんじょうせき)、根古屋館跡(ねごややかたあと)、鰻山城跡(うなぎやまじょうせき)

左上に要谷山城跡・根古屋館跡遠景、右下に鰻山城跡石碑の写真

要谷山城跡は飛駒町に残る標高約400メートルの山城です。山頂付近は東西約16メートル、南北約17メートルの規模で主郭を設け、主郭の周囲には曲輪が配置されています。また、現在も主郭の周囲で石垣が認められます。当城は、天文元年(1532)の頃、佐野越後守義照が居城したともみられます。その後、足利長尾氏方の小曽根筑前守によって落城したといわれています。

そして、要谷山の北西山麓の館跡が根古屋館跡で、東西約43メートル、南北約37メートルの規模で曲輪があります。当館は要谷山城が落城した後に焼失したといわれています。この山頂付近の主郭と山麓の館跡が一体となって残っていることは他にあまり例がなく貴重な城跡です。

鰻山城跡は、戸奈良町に残る平山城で、東側には旗川が流れています。当城は、東西約31メートル、南北約56メートルの規模の主郭を設けています。築城については鎌倉時代に佐野実綱の子戸奈良五郎宗綱が築いたといわれ、その後、宝治元年(1247)廃城となったといわれています。現在は主郭のところに石碑が建てられています。一族が築いた城として佐野氏と関係の深い城跡といえるでしょう。

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更新日:2019年12月02日