広大な山中の把握
『唐沢山城跡調査報告書』は本編と史料編の合冊で、500頁を超えたものとなります。
本編は、これまで実施してきた測量調査、遺構確認調査、事務局による史・資料調査の結果などを整理したものです。測量調査では、2.26平方キロメートルの地形測量図が完成し、報告書へ掲載しました。
地形測量図は、業務委託により縮尺500分の1、等高線間隔1メートルで作成しています。実施方法は、航空撮影の後、必要に応じてGPS観測に基づく3級基準点を設定するなどしたものです。地上での補足測量を行うことにより、精度の高い地形図を作成することができました。GPS観測とは、衛星と信号の通信をすることで、地上の現在地を測定するものです。
完成した測量図により、山頂、中腹、山麓の状況がこれまで以上に明らかになってきています。測量の成果から、広大な山中での遺構群の把握が進められています。
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更新日:2019年12月02日