丁寧に史料を見詰めると

地図の真ん中に樹木が描かれた佐野家古図の写真

市教育委員会では、唐沢山城跡国指定史跡化調査事業の一環として、『佐野市史』や『田沼町史』編さん時に調査された地元の史料等のうち、特に古地図等を改めて見直してみました。その中で、多くの発見がありましたので、一例をご紹介します。

「佐野家古図」には、「天沼城裏ヨリ小中殿北迄皆椚原也」という添書とともに、樹木が集中的に描かれている箇所があります。

ただ、これだけでは特別な情報を得ることはできませんが、『佐野記』等の文献には、上杉謙信が唐沢山城を攻める際に、石塚(石塚町)の椚林に陣取ったという注目すべき記述がありました。石塚は、まさに天沼城(吉水、小見町)と小中殿(小中町)の間に位置しており、上杉軍が陣取った椚林は、「佐野家古図」中の「椚原」付近である可能性が浮上してきました。

このように、史料等のわずかな記述からも、地域の歴史を読み解く手がかりを得られることが改めてわかりました。

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更新日:2019年12月02日