国指定重要文化財/絹本著色菜蟲譜

伊藤若冲(享保元年~寛政12年)は、江戸時代中期の京都で活躍した画家です。鶏などの花鳥画を主に描き、濃密な彩色画や飄々とした水墨画で知られます。画面形式は掛幅が多く、巻子形式で絹本著色はこの作品が現在唯一です。

約11メートルにおよぶ長い巻物には、野菜や果物、昆虫や両生類、爬虫類など約160種類が色あざやかに描かれています。また巻頭の題字は、書家福岡撫山によるもので、巻末の跋文は、大坂の詩人・書家の細合半斎が書いています。

この作品は絹本著色の作例として若冲後半の作風を示す基準作であり、若冲の巻子形式の画風を示す貴重な作品です。

  • 縦:31.8センチメートル
  • 長さ:1095.1センチメートル
かぼちゃ、瓜、椎茸、しめじ、柿、栗、茄子、瓢箪が描かれた菜蟲譜の写真
蛙、ドジョウ、おたまじゃくし、バッタ、ゲンゴロウが描かれた菜蟲譜の写真

(注意)詳しくは下記、佐野市立吉澤記念美術館のホームページ(別窓)をご覧ください。

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更新日:2020年08月24日