広報さの令和5年1月号 新春対談

市民記者の中里さん、葛貫さんが、市政運営について金子市長に聞きました。

(中里・葛貫)明けましておめでとうございます。本日はいろいろなお話をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。

(市長)よろしくお願いします。

(中里)さて市長、昨年を振り返ると、どのような年でしたか。

(市長)本当に慌ただしく過ぎた1年でした。市長就任2年目ということで、公約の実現に向けてさまざまな施策の準備を進めました。
この1年は、一つの年間計画としてスケジュールに沿った取り組みを進めることができました。職員との意思の疎通を図ることができ、距離も近くなりましたし、市民の皆さんに向けて施策も発信できたのではと思っています。しかし、コロナ禍ということもあり、市民の皆さんと直接、対話する時間が少なかったと感じています。

市役所におけるSDGsの取り組みについて

(葛貫)市内の事業所や施設など、さまざまなところでSDGsに取り組んでいるようですが、市役所内ではどのような取り組みをしていますか。

(市長)「第2次総合計画中期基本計画」が令和4年度からスタートしましたが、その中にSDGsを落とし込み、各施策とSDGsの17項目を結びつけました。
また、佐野市は令和4年10月7日に、ゼロカーボンシティ宣言をしましたので、それに伴い、今後は具体的な取り組みをしていきたいと考えています。
SDGsの取り組みは、まだまだ浸透していませんが、佐野市の施策というものをしっかりと作っていければと考えています。

国指定史跡唐沢山城跡の石垣について

(中里)国指定史跡唐沢山城跡にある石垣を100年先まで残すために整備が必要だと思いますがいかがですか。

(市長)唐沢山城跡には、近年、多くの観光客の方に訪れていただいています。中でも石垣は特に希少なもので、唐沢山城跡最大の魅力といえます。
石垣については、現在、保存整備を進めているところであり、文化的な価値を高めることは、観光的価値を高めることにもつながります。
また、より多くの方に、唐沢山城跡へ興味を持っていただけるよう、さまざまな方法を考えていきたいと思っています。

国際防災拠点の創設について

(葛貫)令和元年東日本台風のような大きな災害が、いつ起こるか分からないことから、市長がおっしゃる国際防災拠点の創設は重要と考えますがいかがですか。

(市長)葛貫さんにおかれましては、佐野市女性防火クラブの会長として、内閣総理大臣表彰の受賞おめでとうございました。
佐野市は、インターチェンジを4つ持ち、日本列島の中心に位置することから、その交通の利便性を生かし、首都圏のバックアップ機能も有した国際防災拠点の設置を目指しています。
令和元年東日本台風の際には、県内外から多くのボランティアの方にお世話になったことから、今度は、佐野市が恩返しできる環境を作っていかなければならないと考えています。
そのためにも国内の防災拠点としての役割に加え、国際社会の一員として貢献できるよう海外にも目を向けていかなければならないと感じています。

田沼地区の都市計画道路について

(中里)旧田沼町では、佐野田沼IC北側から栃本小学校付近までの都市計画道路が計画されていましたが、現在その計画はどうなっていますか。

(市長)ご質問いただいた都市計画道路については、県へ早期に整備していただくよう、要望書を提出するなど、具体的な協議を開始しています。
この都市計画道路を整備することにより、現在、道幅が狭く、車の擦れ違いや、歩行者・自転車の通行に支障がある田沼駅から唐沢山までつながる道路の安全が図れると期待されます。
また、唐沢山城跡や国際クリケット場へのアクセスが向上するなど利用者の皆さんに大きく貢献できるものと考えています。引き続き、県と協力して取り組んでいきたいと考えています。

妊婦の出産後のケアについて

(葛貫)妊婦さんの出産後のケアとして、一人で悩んでいる若いお母さんへの手助けや支援はありますか。

(市長)妊婦の出産後のケアについては、保健師や助産師の家庭訪問や「ファミリー・サポート・センターさの」などの事業を通じて育児サポート支援を行っています。
ただ、支援策を知らない市民の方も多いことから、市としてもサポートに関する情報を、一般の方へより一層周知していく必要があると感じています。また、産後のお手伝いをするヘルパー制度については、今後、妊産婦の方のニーズなどを調査した上で、対応について考えていきたいと思います。

クリケットを通した交流について

(中里)クリケットを通した海外との交流についてお聞かせください。

(市長)私としては、クリケットを単なるスポーツとして捉えるのではなく、クリケットを通じて最終的には経済交流につなげていきたいと考えています。佐野市国際クリケット場で国際大会を開くと、各国の大使や公使がいらっしゃいます。大使館を通じて市内事業者を紹介することで、企業の交流やビジネスマッチングを行っており、クリケットにはそれを実現する力があります。
また、市民の皆さんには、グラウンドゴルフやキッズサッカーなどの別の用途でクリケット場を使っていただくことで、クリケット場の魅力を知ってほしいと考えています。

資格試験の受験に対しての補助制度について

(葛貫)令和4年度から開始された資格試験の補助制度について、現在の状況を教えてください。

(市長)資格試験等受験料助成事業は、大学などの生徒・学生などの能力向上、就業機会の拡大を目的として、実施しています。国家資格をはじめとする114種類の試験が対象で、11月22日時点で97人の申請がありました。年度後半の方が対象となる試験が多いことから、令和4年度は200件程度の申請を見込んでいます。また、この制度は、高校生や大学生ばかりではなく、通信教育の方や、学び直しをされているリカレント教育の方にも使っていただける制度となっています。
市民の皆さんへこの取り組みを広く知っていただくことで、佐野市は学びと就労に対し積極的に取り組んでいるということをアピールしていきたいと考えています。5年間で3回チャレンジしていただけますので、一人でも多くの方に利用していただけるように、より一層周知をしていきたいと考えています。

令和5年度の抱負について

(中里)令和5年度の佐野市については、どうお考えですか。

(市長)まずは、市民の皆さんが明るく生活できる環境を作っていきたいと考えています。
私は週末、時間が空くとワクチン接種会場を訪れています。その際に医師や薬剤師、看護師の方などとお話しさせていただくことがありますが、直接お会いすることで、さまざまな情報を教えていただくことができます。
コロナ禍ということもあり、市民の皆さんとお会いする機会は限られてしまっていますが、だからこそ、お会いした際にはその機会を十二分に生かし、皆さんの意見を積極的に伺って市政に反映していきたいと考えています。

(中里・葛貫)今後の佐野市がますます楽しみですね。今日はいろいろお聞かせいただきありがとうございました。

(市長)ありがとうございました。

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更新日:2023年12月28日