産業

佐野に活きる産業

豊かで活気あふれるまちを支える力

佐野市の産業は、伝統的な石灰・繊維・鋳物工業中心から、プラスティック製品製造業中心の時期を経て、機械・食品中心へと推移してきています。佐野工業団地、羽田工業団地、田沼工業団地、佐野インター産業団地(1期、2期)、佐野田沼インター産業団地、佐野AWS産業団地、佐野みかも台産業団地の8つの工業団地を拠点に、基盤整備の進行による産業活性化を推進しています。国道50号や293号をはじめとする道路網の整備がされており、北関東自動車道のインターチェンジが開設され、それに伴い、周辺産業団地開発など、立地条件及び産業基盤整備の一層の向上が期待されています。

商業については、佐野新都市地区に大型商業施設が進出したことにより、新しい商業地域が形成され、その発展が期待されています。佐野市には豊かで美しい山岳・渓谷等の自然資源、太古から近代に至る多様性に富んだ歴史資源、唐沢山神社、佐野厄よけ大師など関東一円に著名な神社・仏閣、古くから知られた伝統工芸品、収集保存された多くの美術品、風光明媚な水辺と田園、佐野らーめん、仙波そばに代表される人気食品、ゴルフ場など、良質で豊富な観光資源を持っており、首都圏をはじめとする観光客が着実に増加しています。

今後は、地場産業、農作物等優れた観光資源の特性を活かした観光地づくりを進めるとともに、他地域との連携を推進する等、一層の拡大・充実を図っていくことが課題となっています。

奥に山々が連なり、手前に佐野工業団地全体を写した写真

佐野工業団地

道路を挟んで左側に歩道、その反対側に建物が立っている写真

羽田工業団地

日本一の生産量を誇るドロマイト

佐野市北部の葛生地区から田沼地区にかけて、古生代ペルム紀中期(約2億6千万年前)のサンゴ礁の周辺で堆積した石灰岩地帯が広がっています。本格的な石灰石工業が始まったのは、慶長年間(慶長元年~慶長20年)。その豊富な埋蔵資源を生かし「ツボ窯」「たち窯」と呼ばれる石灰窯で「石ばい」が製造されていました。

寛永年間(寛永元年~寛永21年)の江戸城の総曲輪造営、日光東照宮の造営等を契機にその製造は増大していきました。大正時代になるとドロマイトの大鉱床も発見され、「鉱都葛生」として発展を遂げます。現在でも、石灰の埋蔵量は推定15億トンといわれ、セメントをはじめとする工業原料や、建設資材として採掘されています。当時の採石場と加工場跡にある嘉多山公園には、石灰岩を焼成した窯跡等が保存されています。

山頂に段々畑のように広がっている採掘場を上部から撮った写真

採掘場

全体的にうすい灰色をし、所々に白いラインが入っているドロマイトの写真

ドロマイトの原石

食文化を支える農業

自然が育んだ大地のめぐみ

佐野市の農業は、一戸あたりの経営規模が栃木県平均と比較して小さい農家が多く、第二種兼業農家が大部分を占め、また、従事者の高齢化が進み、後継者の確保も厳しい状況にあります。

米を基幹作物としていますが、収益の中心は園芸作物に移りつつあり、首都圏の一角に位置する好立地条件を活かした首都圏農業の確立を目指しています。
代表的な作物として、いちご、かき菜、梨、桃などの栽培が有名で、いちご狩りや、フルーツライン沿いの梨、桃直売所には多くの人が訪れ、季節の旬な味を楽しんでいます。その他には、田沼地区及び葛生地区では、そばの生産が盛んです。

この他にも、豊かな自然に育てられた椎茸やわさびの栽培が行われています。

奥が見えないほどの広いハウスの中で苺を摘んでいる男性の写真

いちごハウス

黄金色に変わった稲をコンバインで収穫している農家の人の写真

稲刈り

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更新日:2020年07月06日