小中学校での風船飛ばしは、環境教育などの趣旨に反するのではないか

質問

佐野市全小中学校で思い出づくりに風船飛ばしをするとの記事を読みました。風船飛ばしはプラスチックごみの大量ポイ捨てと同じで世界で問題になっています。天然ゴム100%や生分解可能といわれている物も自然界では分解速度が実験室とは違うと問題視されています。ぜひ、インターネット等で調べてみてください。

新学習指導要領にはSDGs持続可能な開発目標の視点が盛り込まれています。プラスチックごみ問題は、これからの将来世代にとって大きな課題です。将来世代の育成を担う教育現場で風船飛ばしをすること、風船を飛ばした子どもたちにとってよい思い出となるのか、とても疑問です。佐野市は、環境教育やSDGsのことを認識されているのでしょうか。

回答

今回のバルーンリリースは、佐野市小中義務教育学校PTA連絡協議会の企画によるものです。話し合いの際、ご意見のように環境に問題はないのかとの意見が出されました。そのため、依頼業者(日本バルーン協会員)に問い合わせたところ、次の5点を守ることで、環境面に配慮したバルーンリリースになるとの回答がございました。

(1)リリースには、ヘリウムガスを使用すること。(2)リリースされる風船は、ラテックス(天然ゴム)を原料し、蒸着フィルム使用のものや自然環境で生分解しないものは使用しないこと。(3)使用するゴム風船の止め具に、プラスチックなどの生分解しない物は使用せず、風船自体でしばること。(4)糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同等の生分解性をもつものを使用すること。(5)リリースされるゴム風船はすべて単体とし、集合体でリリースしないこと。

佐野市小中義務教育学校PTA連絡協議会では、環境面に配慮したリリースとなるよう、業者へ上記5点の徹底をお願いしています。環境面に配慮して実施していますことをご理解いただけましたら幸いです。

(令和3年2月)

(注意)掲載している回答は、ご意見をいただいたものに回答した時点でのものです。制度改正などにより、現在の状況と異なることがありますので、予めご了承ください。

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更新日:2021年03月05日