水道未普及地域に一日も早く対策を講じてほしい

質問

水道ビジョンに関するページを見て、市内に水道未普及地域があることをはじめて知り驚いた。今まで自分が当たり前のように使っていた水道を、同じ市民なのに使えていない方々がいたかと思うと驚くばかりです。近代的水道の普及は、50年以上も前にほぼ完備しているはず。厚生労働省のページものぞいてみましたが、以前から水道未普及地域解消を進めているようで当然のことと思います。

まさか、その土地に今になって住み始めたとは考えにくいところです。先祖代々守ってきた等、よほどのふるさとへの思いがなければ、住み続けることはできないのではないかと思います。是非とも、未普及地域の方々が佐野に住み続けて良かったと思えるよう、ふるさとを想う市民が1人も切り捨てられることのないよう、一日も早く対策を考えていただきたいと思います。

回答

本市では、地元住民の方々からの強い要望により、平成18年頃から水道施設の整備による未普及地域の解消を目指し、当該地域の水源調査をはじめ、様々な検討をしてまいりましたが、当該地域は既存水道施設から遠く離れていることに加え、標高が高くまた住居が点在しているため、整備管路延長が長くなるとともに低い位置から高い位置へ水を送るための圧送施設の設置等、水道施設の整備には多大な投資が必要であることが見込まれております。

一方、水道事業は独立採算制を原則とし、水道料金などの収入をもって施設の整備、維持管理などの費用を賄わなくてはならないことから、未普及地域への多大な投資は、現在の水道利用者の方々にも過度のご負担をいただくことになりかねません。また、現在の本市の水道施設は老朽化が進んでいるため、施設の更新等を行う必要があり、膨大な費用を要する見込みです。そのため、今後、人口減少に伴い料金収入が減少する見込みの中で、厳しい経費削減を実施した上でも経営状況が悪化していく見通しであり、未普及地域への水道の整備は経営上、大変難しい状況です。

しかしながら、水道未普及地域においても、安全で安心できる飲料水等の安定的な確保を図ることが必要であることから、市では、環境部局において、未普及地域の方々が、個人や共同利用による給水施設の設置または改修に要した費用を補助する制度を令和2年度に創設し、その利用を呼び掛けております。本市水道事業においても、環境部局と連携しながら、水道整備以外の実現可能な対応策についての検討を、引き続き、行っていく必要があると考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

(令和4年1月)

(注意)掲載している回答は、ご意見をいただいたものに回答した時点でのものです。制度改正などにより、現在の状況と異なることがありますので、予めご了承ください。

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部広報ブランド推進課広報・地域連携係

〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3037 ファクス番号:0283-21-5120
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2022年03月03日