文化財の保存・維持に力を入れてもらいたい

質問

並木町にあるニ柱神社の彫刻がすばらしいと聞いていたのですが、実際に見に行き、想像以上のクオリティの高さに驚きました。色彩の復元や神社周辺の手入れを行えば立派な名所になるのではと思います。同時に、このままでは劣化が進んでしまうのではないかと、現状に不安になりました。

規模は小さくても立派な神社仏閣、神楽などが佐野にはあると思います。その良さを発揮できるよう、保存、手入れにより力を入れていただきたいです。もし、復元する際にボランティアが必要であれば、迷わず参加希望いたします。

回答

二柱神社の社殿は、栃木県の指定文化財になっています。立体的な透かし彫りや丸彫が特徴的で、遠方から見学に訪れる方もいます。屋外にある建築物などの文化財は、風雨や紫外線などにより劣化が進み、永く後世に伝えるためには修繕や清掃等が必要になります。

国・県・市では、それぞれ保存修理にかかる費用の一部に補助金を出す仕組みを整えています。佐野市内にある文化財についても、補助金を使い多くの修繕を行ってきました。しかしながら、この補助金は、修繕にかかる費用の全額が出るわけではなく、所有者も修繕費の半額程度負担することになります。所有者の予算によっては、補修等ができないということもあるかと思います。特に寺社の彫刻の修繕は多額の費用が必要になるケースが多く、所有者である神社や寺院の中には、氏子や檀家さんが少なく、なかなか費用を捻出するケースが難しい場合もあるのではないでしょうか。地域にある文化財については、地域に住む皆さまから、大切に保存しようという機運が盛り上がり、地域全体として保存が図られると良いですね。

(令和4年5月)

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更新日:2022年06月02日