地域の活動を廃止・縮小してほしい
質問
共働き・核家族がほとんどの現代、親は子育て・仕事ほかに子ども会・育成会活動までこなさなければならず、目が回るくらい忙しいです。このため、育成会活動の縮小を町会長に意見しても、なかなか理解してもらえません。育成会ではバザー等を行いますが、これも負担です。仕事帰りに近所を回って品を集め、値段をつけたり運搬したりしますが、その間、子どもの面倒見がおろそかになります。
地区体育祭の必要性も疑問です。競技に参加したくない人たちを招集するのは大変です。市が陸上経験者などを募集し、やりたい人だけやればいいと思います。
こういう意見を町会長や学校に言っても何も変わらないので、市に意見させていただきました。縮小する方向に反対しないように町会長にご指導いただけないでしょうか。
回答
子ども会は、地域の子どもたちが共に学び、遊び、支え合う場として長年続けられてきた社会教育の一環であり、行政としてもその意義を重く受け止めております。現代社会では、家庭の事情や勤務形態の多様化により、参加が難しいとの声も理解しておりますが、地域全体で子どもを見守ることは、学校や行政だけでは代替できない大切な役割です。特に、登下校の見守り、防犯意識の向上、災害時の助け合いといった面でも、地域のつながりが不可欠です。
行政としては、会の運営を強制するものではなく、地域の自主的な取組として尊重しております。会の運営は、その会で決定・実行することが原則でございます。今般のバザーの件につきましても、会として必要な運営資金の確保策として、実施を決定されたものと推察いたします。保護者の皆様に全ての活動を担っていただくことは難しいものの、「できる範囲で少し関わる」ことでも、子どもたちにとっては大きな支えとなります。こうした手法がふさわしくないとお考えの場合、会として、内部でのご検討を優先していただくことになります。その上で、市としては、活動が過度な負担とならないよう組織体制や運営の見直し等について、必要となる助言・支援を検討してまいりたいと考えております。
また、地区体育祭は、それぞれの地域が独自の取組として開催しており、内容や実施方法については、地域ごとの方針で決定いただく運営方式となっております。近年、人と人とのつながりが希薄化しがちな中で、地区体育祭が地域コミュニティの活性化や絆の維持に寄与している面があるほか、参加される皆様の健康づくりに貢献している側面もあります。
一方、ご要望いただきましたように、地域によっては参加される方の負担や運営上の課題が生じている場合もあるものと認識しております。市としては、一律の方針を示すことは難しい現状ではありますが、地域の皆様で話し合いを重ね、それぞれの地域でより良い方向性を模索していただくことが重要と考えます。今後とも地域の皆様の活動がより良い形で進むよう、市としてサポートを行ってまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、町会は、地域における任意の団体で、自主的に活動を行っており、町会長につきましても、各町会より選出されます。このため、その活動について指導等を行う権限は、市にございません。
(令和7年10月)
(注意)掲載している回答は、ご意見をいただいたものに回答した時点でのものです。制度改正などにより、現在の状況と異なることがありますので、あらかじめご了承ください。
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更新日:2025年08月18日