「ブッツァキ話」ってどんな話?

前回の「オッ」と同じように「ブッ」は語(動詞)の前に付けると、意味を強めるはたらきをします。
「ブッ○○」という方言はたくさんありますが、この「ブッ」は、「打つ」がもとになっているため、話すことばの調子がひじょうに強く感じます。
 

  • ブッカサル…「重なる」を強めています。
    物が幾重にも重なり合っている状態を表しています。カサルは「重なる」の意味です。
    「植木だって枝と枝がブッカサなっチャー、下のほうの枝は枯れチャーよ」  
  • ブッコス…「壊す・破る」を強めています。
    「打ち壊す」が変化したものです。ボッコスともいいます。
    「シノヤ(物置)はハー(もう)要らネから、ブッコシテンだけどさぁ」
  •   ブッツァク…「割る」を強めています。
    「打ち裂く」が変化したものです。
    「薪をブッツァイてたら、腰が痛くなっちゃった」
    (注意)竹がすぱっと割れるように、隠しごとをしないでありのままに話すことを、ブッツァキ話とかブッツァイタ話などといいます。
    「ブッツァキ話になるが、あの時はさぁ、腰は痛くもかゆくもなかったんだよ」  
  • ブッパク…「刈る」を強めています。
    「打ち掃く」が変化したものです。草を鎌でたたき切るように、はげしく動かして刈ることをいいます。
    「あぜ道の草をブッパカネーと、ザッポクって(湿っぽくて)歩けネーよ」

(市民記者 森下 喜一)

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部広報ブランド推進課広報・地域連携係

〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3037 ファクス番号:0283-21-5120
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2019年12月02日