そそっかしいをソソラッケという

落ち着きがなく、かるがるしくふるまったり、あわただしそうに行動したりすること(または人)を、ソソラッカといったり、ソソラッケ(ー)などといいます。若い人は、最近ほとんど使わなくなってしまいましたが、中年過ぎの人たちは、今でも日常的に使っています。

「うちの子ったら、ソソラッケーから、ねんじゅうケツマグッ(つまずい)たり、オッコロガッ(転ん)たりして、生傷が絶えねんだガネ」

ソソラッカ(ケー)と意味も用法も同じ方言にソソラがあります。ソソラッカ(けー)が省略されたものです。

「あの男はワケー(若い)頃から、ガサガサ(軽率)でソソラなもんだから、何やったって失敗ベー(ばかり)してるんだよ」

子どもなどが大小便をもらすと、それを見た母親は「あら!まあ、そそうしちゃって…」などといいます。この「そそう」は、本来はいい加減である、軽率である、余計なことをするといった意味です。このことばがもとになって、ソソラッカ・ソソラッケ(ー)が生まれました。これと意味的によく似たものに、チョチョラッカ(ケ)・チョチョラなどがあります。意味的にはどちらかといえば、おっちょこちょいに近い方言です。

「あの人はチョチョラッケだから、約束した時間になったって、いつくるんだかわかンネカンネー(わからないからね)」

(市民記者 森下 喜一)

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更新日:2019年12月02日