立ったり座ったり寄りかかったりする身の動きを表す表現―”横になる”をヨコタッペンナル―

人のものに寄り添ってもたれかかることを、「寄りかかる」といいます。方言では普通、オッカカルと言いますが、「寄りかかる」が訛ってヨッカカルともいいます。

「鳥居の柱にオッカカッてた友人が、ハー(もう)来るダンベーってだれかを待ってたよ」


立ちくたびれて椅子や台の上に腰をおろすことを、「腰掛ける」といいますが、方言ではチカルといいます。このチカルを強めていうとこには、ブチカル・ブッチカル・ノッチカル・ウッチカル・エッチカルなどといいます。チカルの前の語(接頭語)ブ・ブッ・ノッ・ウッ・エッは、すべてチカルの意味を強めるはたらきをします。


「山仕事も一段落したんで、この辺のクサバッコ(草むら)にブチカッテさあ、一休みスルベジャーネーケー(しましんか)?」


腰を落とし、ひざを曲げて低い姿勢になることを「しゃがむ」、あるいは「かがむ」といいます。方言では、シャッカガム・オッカガム・コゴマル・オッコゴマルなどといいます。「シャッ」とか「オッ」を語頭に付けて意味を強めます。


「ドーロッバタ(道路わき)でシャッカガンでたら、さっきより腰痛がやわらいできたよ」


横たわることをヨコタッペといい、横たわって寝ることを、ヨコタッペンナルといいます。


「年とったせいダンベねえ。うちの旦那ったら、ねんがらねんじゅうヨコタッペンナッて、ヨクモマー(よくよく)飽きずにテレビベー(ばかり)見てられるねえ」

 

(市民記者 森下 喜一)

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更新日:2020年03月31日