松林桂月《夏木垂陰図》

更新日:2021年03月29日

松林桂月《夏木垂陰図》当館蔵の写真
作品情報
作品名 夏木垂陰図
作品名よみ かぼくすいいんず
作者名 松林桂月
作者名よみ まつばやし、けいげつ
作者生没年 明治9~昭和38年(1876~1963)
制作年 大正2年(1913)
寸法(センチメートル) 縦184.0、横86.5
材質技法・員数 絹本着色、一幅
備考1  
備考2  
English MATSUBAYASHI, Keigetsu

作品解説

松林桂月は、明治9年(1876)山口県萩に生まれました。渡辺崋山の系譜をひく野口幽谷に花鳥画を中心に学び、山水にも優れました。同39年(1906)には日本南宗画会を設立、また日本美術協会展にも作品を発表しています。第2回文展から出品し南画の実力作家として存在感を示し、帝展では審査員をつとめました。昭和期には繊細で写実的な花鳥画で人気を得ました。昭和19年(1944)帝室技芸員。戦後も同35年(1960)設立の日本南画院を結成するほか画壇の重鎮として活躍、同33年(1958)文化勲章受章。同38年(1963)死去。桂月から吉澤晃南に宛てた親しげな書簡が現存し、交流があった様子を窺わせます。

大正2年(1913)という比較的早い時期の作である本作は、古典的な山水の構成をとり、「梅花道人」すなわち呉鎮の作に基づくと記されています。

作品展示情報

今後の展示は未定です。

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