市長の記者会見【令和6年5月1日の案件】

(1)国際防災拠点さの整備方針について

佐野市では、国際防災拠点さの整備方針を定めました。

本方針は、総合計画に位置付けた「国際防災拠点の創設」「防災関連企業の誘致」を具現化するために必要な考え方や方向性等をまとめたものであり、方針において明示した「国際防災拠点の基本コンセプト」を庁内において共有し、今後、「国際防災拠点」として確保すべき機能・体制を検討するための指針とするものです。

国際防災拠点の創設により、本市の強靭化を進めるだけではなく、国内外で発生した災害に対して被災地の迅速な回復に寄与し、地域貢献・国際貢献を果たすとともに、防災関連企業等の誘致により、雇用の創出や経済活性化を図ってまいります。

基本コンセプトとして、本市のポテンシャルを活かし、平時から被災地の迅速な回復に寄与する企業等との連携や企業の誘致を図ることで、災害時には本市を起点としてそれらの企業等が国内外の災害対応に寄与することができる拠点機能・体制を整えるものです。

機能・体制として、国際防災拠点の目指す方向性としては、対象となる国内外の被災地をバックアップする資材、物資等の備蓄・生産・供給や、人材派遣等を行う拠点を目指すものであり、具体的には、災害対応活動で必要となる医療活動や物資支援活動などに関わる人材、物資、それらの派遣スキームについて、本市全体で確保していくものです。

今後は、庁内において連絡会議等を設置し、取り組むべき事業の整理を行い、実証事業のほか支援体制の整備などの取組を進めながら施策を精査し、令和8年度以降は「総合計画 基本計画」に位置付け着実な推進につなげてまいります。

気候変動の影響による災害が激甚化・頻発化する中、本市の強靭化を図るだけではなく、国際防災拠点として国内外の被災地支援に貢献し、国際社会の一員として必要とされる佐野市を目指してまいります。

国際防災拠点の機能を十分に発揮するためには、 国・県はもちろんのこと市内企業、周辺自治体、相互応援協定都市等との連携が不可欠ですので、 国際防災拠点の意義や必要性等を積極的に周知し、ご理解ご協力いただけるよう働きかけてまいります。

(2)高校生の消防団入団について

令和6年5月1日付で、市内に居住し市内の高校に在学する現役の女子高校生に対して、消防団員として任命する辞令交付をしました。

入団の経緯ですが、ご本人が災害支援ナースを志す中で、地域防災を学び、地域の安全安心を守るための活動に取り組むことで、社会貢献したいとの思いから自らの意思で入団を希望し、申し出をいただきました。

現役高校生の消防団への入団は、市では初となり、また、確認できる限りでは県内でも初めての事案となります。

消防団員については、人口減少や過疎化の進展など、社会環境が大きく変化する中で、団員数の減少や若年世代の入団減少による平均年齢の上昇など、さまざまな課題に直面しています。そのような状況下で、本市消防団に現役の高校生という、若く新しい力が加わったことは、大変喜ばしく、また、消防団活動の多様性が求められる中で女性消防団員の活躍推進に大きな期待を寄せています。

この度の案件が、若年世代の消防団への理解促進や入団のきっかけとなり、また、将来の担い手となる世代が、地域の安全・安心を守る活動に関心を持つ契機となることを期待します。

消防団員への辞令交付
この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部広報ブランド推進課広報・地域連携係

〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3037 ファクス番号:0283-21-5120
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2024年05月01日