関東南画の良き友 ―吉澤松堂と下野ゆかりの画人・文人たち―(2025年 11月1日~12月14日)

2025関東南画の良き友展チラシ (PDFファイル: 3.4MB)
予告なく会期等が変更となる場合があります。
開館状況等につきましてはご来館前にご確認ください。
展覧会情報
収蔵企画展「関東南画の良き友 ―吉澤松堂と下野ゆかりの画人・文人たち―」
1.会場:佐野市立吉澤記念美術館
2.会期:2025年11月1日(土曜日)~12月14日(日曜日)
3.開館時間:午前9時30分~午後5時
4.休館日:毎週月曜日、祝日の翌日、展示替期間
5.観覧料:一般520円(470円)
- ()内は20名以上の団体料金
- 障害者手帳等をお持ちの方とその介添者1名・大学生以下無料(要障害者手帳・学生証の提示)
- 団体以外は来館予約不要。混雑状況によっては入館制限を行う場合がございます
- 現金のみ
展覧会の概要
江戸時代後期に発展した「関東南画」の画人・文人たちの作品と共に、彼らの素顔が見える書簡を紹介し、吉澤松堂との関係を読み解きます。作品と一緒に資料が遺る当館ならではの展覧会です。
吉澤松堂〔しょうどう〕 (1789~1866)は、下野葛生(栃木県佐野市)の豪農で、墨竹を好んで描きました。とりわけ下野出身で江戸で活躍した高久靄ガイ〔あいがい〕との交流は深く、現存する書簡からは、画家と顧客にとどまらない複雑な関係が見えてきます。また、下野出身の豪商で江戸の書画市場をリードした大橋淡雅〔たんが〕 ・菊池澹如〔たんじょ〕 (教中)父子とも大変親しく、心のこもった書簡が現存します。
「南画(文人画)」は、技巧よりも精神性や文学性を重んじる絵画ジャンルで、知識人たちが友との交わりの中で発展させてきました。松堂が描き・収集した書画にも交友関係が表われているものが少なくありません。
この展覧会は、吉澤コレクションに近隣の個人蔵作品を加えて構成します。松堂自身の作や交流のあった画人・文人たちの書画と共に、書簡・資料を紹介し、彼らの関係性を読み解きます。これによって、江戸時代後期の関東南画の発展にとって、松堂のような地方文人たちの存在がいかに重要であったかを深い実感とともにご紹介します。
また、会期末には当館を代表する所蔵品である伊藤若冲〔じゃくちゅう〕 《菜蟲譜》 〔さいちゅうふ〕 (重要文化財)の期間限定公開を行います。これも友へのお礼として描かれた作品で、彼らの関係性を示します。
【主な画人・文人】高久靄ガイ、渡辺崋山、山本琹谷、高久隆古、大橋淡雅、菊池澹如(教中)、県六石、枚田水石、岡野竹痴、小山霞外・梧岡、生方鼎斎、福田鳴鵞、横山雲南ほか
(注)高久靄ガイの「ガイ」は「崖」のやまかんむりの無いもの。
主な展示作品
吉澤松堂画・
大橋淡雅ほか賛《風竹図》
当館寄託
初公開
山本琴谷《吉澤松堂夫妻肖像》
当館所蔵
高久靄ガイ『梅花道人墨竹譜』(部分)吉澤家文書
併催:吉澤コレクションの工芸ー板谷波山、香取秀真を中心に
板谷波山、香取秀真ほか
伊藤若冲《菜蟲譜》の公開について

伊藤若冲《菜蟲譜》(部分)
当館所蔵
重要文化財
【ご注意】きのこ部分は後半期間に展示します
令和7年度(2025)、伊藤若冲《菜蟲譜》は吉澤記念美術館にて下記の日程で公開を行います。
【公開期間】
2025年12月2日(火曜日)~12月14日(日曜日)
この作品は長い巻物ですので、前半と後半で、巻替えを行います(それぞれ約6メートルずつ)。
〔前半部分展示〕野菜やくだもの
12月2日(火曜日)~12月7日(日曜日)
〔後半部分展示〕いきもの
12月9日(火曜日)~12月14日(日曜日)
展覧会図録について
本展覧会は図録を作成しておりませんが、出品作品・資料の一部が左の図録に収録されています。
ただし、本展で初公開となるものなど、図録非掲載作品も多数あります。
掲載の有無については、作品リスト(開会日頃に公開)の右端欄に記載します。
会期中の催し物
見どころトーク「吉澤松堂・伊藤若冲と知友たちの関係を読む」
日時:12月6日(土曜日)午後2時~(1時間程度)
講師:当館学芸員がスライドを使って詳しく説明します
場所:地域交流センター(美術館内)
(注意)参加費無料(展覧会は要観覧券)、予約不要
作品鑑賞会 ~当館学芸員とご一緒に~
当館学芸員が作品解説を行いながら、皆様と一緒に作品鑑賞を行います。
日時:2025年11月1日(土曜日)、11月30日(日曜日)
各日午後2時~(40分程度)
場所:美術館展示室(エントランス集合)
・要当日観覧券。予約不要
葛生伝承館フレスコ大壁画公開制作
期日:2025年11月6日(木曜日)~16日(日曜日)
時間:各日午前8時~11時頃
(天候、その他状況によりお休みとなる場合があります)
制作者:戸倉英雄氏・福島恒久氏(画家)
場所:葛生伝承館大壁画(屋外) 美術館から徒歩1分
自由参加、申込不要
詳しくはこちら
美術館ボランティア養成講座
当館ボランティア活動(展示室看視・案内等)に興味がある方はぜひご参加ください。メンバー向けの学習会を兼ねて実施します。
日時:11月1日(土曜日)午後1時~3時
場所:地域交流センター(美術館内)
申込:電話(0283-86-2008)または美術館へメールフォームにてお申し込みください。
ごいっしょに
佐野市の文化施設等
- この記事に関するお問い合わせ先
-
佐野市吉澤記念美術館
〒327-0501
栃木県佐野市葛生東1-14-30
電話番号:0283-86-2008 ファクス番号:0283-84-3655
お問い合わせフォームはこちら







更新日:2025年04月01日