佐野市立吉澤記念美術館      
 
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吉澤コレクション
 
当館活動の核となる吉澤コレクションは、葛生在住の旧家・吉澤家において江戸時代後期以来5代200年間にわたり形成されてきました。江戸時代後期の文人画家・高久靄高ノ絵を学んだという吉澤松堂(1789-1866)以来、各時代の美術の動向の一面を反映しながら収集・蓄積され、散逸することなく現在まで伝えられてきました。500余点からなるこのコレクションは以下のように大きく4つに分けられます。

(1)近世(江戸時代)の絵画:狩野探幽《十牛図》、伊藤若冲《菜蟲譜》、高久靄香s山水図》など

(2)近代の日本画(明治〜昭和前期):橋本雅邦《蓬莱朝陽》、川合玉堂《孟母断機》、小林古径《神崎の窟》など

(3)現代の日本画など(昭和中期〜現在):東山魁夷《山湖》、平山郁夫《ギゼのピラミッド》、塚原哲夫《聖堂》など

(4)近現代の陶芸など(大正〜現在):板谷波山《葆光彩磁牡丹文様花瓶》、富本憲吉《色絵金銀彩水指》、楠部彌弌《彩エン(土+延)薫風香炉》など

当館では、これらの作品を中心にさまざまな視点から企画展示を行っています。日本美術の清澄な世界をお楽しみください。

※なお、当館では、展覧会ごとにほぼすべての作品を入れ替え、展示を行っていますので、いずれの作品についても限られた期間の展示となっております。
「展覧会案内」「展覧会スケジュール」にて、ご確認ください。



作品紹介
 
伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)
《菜蟲譜(さいちゅうふ)》
〔享保元-寛政12年(1716-1800)〕
寛政2年(1790) 制作
縦32.0cm×長さ1091.3cm
絹本彩色 一巻
いとうじゃくちゅうさく さいちゅうふ 画像


江戸時代中期の京都の青物問屋に生まれ育ち、近年ますます多くの人を惹きつけている画家・伊藤若冲の晩年期の作品です。11メートルにおよぶ巻物をひもといてゆくと、前半には四季の野菜や果物が、後半からは昆虫や爬虫類などの小さないきものたちが次々と現れます(野菜・果物等約100種、昆虫等約60種)。かれらのどこかユーモラスな姿からは、若冲の慈しむようなまなざしが感じられます。
巻頭には大坂で書家として知られていたらしい福岡撫山(仲国、生没年未詳)による題字、巻末には大坂の著名な詩人・細合半斎(1727-1803)による跋文があります。



◆伊藤若冲《菜蟲譜》が国の重要文化財に指定されました。

当館所蔵の江戸時代の絵画、伊藤若冲《菜蟲譜》については、平成21年3月19日(木)に文化審議会から重要文化財に指定するよう答申が出されたところですが、平成21年7月10日付けで官報告示され、重要文化財に指定されました。(官報号外第146号、文部科学省告示第106号)

※伊藤若冲《菜蟲譜》は、作品保護のため限られた期間のみの展示となっております。
※平成21年度の《菜蟲譜》の展示は終了しました。(9/19〜10/25) 
次回の展示時期は、未定です。


◆図録販売のお知らせ
★佐野市制5周年・重要文化財指定記念収蔵企画展図録  
『伊藤若冲《菜蟲譜》と江戸絵画の魅力』(2009)  完売しました
★《菜蟲譜》(全図収録)をはじめとする当館コレクションの主な作品66点を収録した当館開館記念展図録『吉澤コレクションの軌跡』(2002年)を販売しております。(税込2,000円)
★サンフランシスコアジア美術館(米国/Asian Art Museum)で開催された文化庁海外展『18世紀京都画壇の革新者たち/Traditions Unbound:Groundbreaking Painters from 18th-Century Kyoto』(2005年)の図録(英語)を販売しております。(税込7,000円)

→詳しくはミュージアムショップにお問合せください。(電話/0283-86-2008)

橋本雅邦(はしもと がほう)
《蓬莱朝陽》
(ほうらいちょうよう)
〔天保6-明治41年(1835-1908〕

明治36年(1903)制作
縦78.0cm×横104.0cm
紙本彩色 一幅

 
はしもとがほうさく ほうらいちょうよう 画像
江戸末期の狩野派の家に生まれた橋本雅邦は、岡倉天心らとともに近代日本画の基礎を築きました。東京美術学校(現・東京藝術大学)では教授をつとめ、横山大観や下村観山らを育てています。 この《蓬莱朝陽》は、日本を代表する画家として、明治37年(1904)に開催された米国セントルイス万国博覧会に出品した額装3面2組のうちの一点と思われます(現在軸装)。
東の海をはるかに行くといつかたどり着くという蓬莱山を描いています。蓬莱山は朝日を受けて照り映え、そのすそには金砂子による霞がたなびいています。画面左下方には鶴が群れ飛んでゆくのが小さく見えます。中国に古くから伝えられた不老長寿の山の、晴れやかな日の出の景色です。

平成21年度の展示
栃木県立博物館「狩野派〜400年の栄華〜」
展覧会会期:10月10日(土)〜11月23日(日)
展示作品:橋本雅邦《蓬莱朝陽》、《渓靄群鴉図》、下村観山《寿老》

※橋本雅邦《蓬莱朝陽》は、作品保護のため限られた期間のみの展示となっております。


【その他作品の館外展示のお知らせ】
小林古径《神埼の窟》1907
奈良県立美術館「特別展 神話〜日本美術の想像力〜」
展示期間:11月25日(水)〜12月24日(木)



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